360度全天球:01

来年の課題として、360度全天球表現(写真・イラスト・動画)を勉強し始めたので、学びの過程で思ったことや気付いたことをここに記録しておく。


▼クリックやスワイプで動く






全くの未知の領域だったので、ネットで色々情報を集めるところからスタート。
数年前にSNS等で流行ったらしく、色々な講座や情報が公開されていた。
意外なことに、専用のソフトは必ずしも必要無くて(というか専用ソフトがまだ発展登場の分野なので)、いまのところはPhotoshopや既存ペイントソフト・動画ソフトで製作するのが主流ということだった。

写真と、イラスト・動画で、おおもとの原理は同じだけど、360度に仕上げる過程が少し違うようだ。

写真の場合は、現状の多くの360カメラの仕様だと、「前」と「後ろ」等二つ以上備えたレンズによって撮った二枚の写真を、撮影と同時に合成して、一枚の360度画像になっている。

イラストや動画、撮影済み写真の加工などの場合は、完成したら「人間が入れるサイズのボール」になる紙に絵を描くイメージに近い。



360度視点そのものは新しい技術だけど、それを組み上げる手段は、理解が及ばない全く新しい発明というよりは、親しみを感じる既存技術の組み合わせという感じがあって、とても面白いし、夢があると思った。

自分でプラネタリウムを作れる、と考えたらわくわくしませんか。
俺はすっごくわくわくしました。




下書きでいろいろ描いて、試しに動かしてみたら、ラフの状態でも、平面イラストには無い種類のドキドキ感というか、グッとくる感覚…手を伸ばせば届きそうな距離感とか逆に画面の奥行き…があって、あ、これ楽しい!って子供のようにはしゃいでしまった。

上でも描いたように3Dともまた違う、プラネタリウムの内側を描くような、段ボール箱の中に入って壁に絵を描くような、工作的な楽しさもある。


ネガティブな面としては、普通のイラストの場合だと、描いてる最中がいちばん楽しいんだけど、


こういう風に描くと360度で見える


360度イラストは、上の絵みたいに、球体を割って無理矢理平面に伸ばしたようなキャンパスに絵を描く作業なので、描いてる最中ずっと、感覚的に歪んだ異次元世界を見続けることになって、段々SAN値が削れてくる。
なのであまり長い時間作業できないって思った。

自分が慣れてないからかもしれない。


動かした時の楽しさが格別だったので、今後も継続する。







次回の課題・改善点(思いつくまま)

  • つなぎ目の処理。どこがつなぎ目になるか見極めること
  • 足下の処理(歪みが大きくなりやすい)。特に気をつける
  • 陰影(立体感を出すのに重要)
  • 視点の意識と被写体との距離(もっと近くに来て欲しい)
  • ドキドキ感やワクワク感の演出(構図やポーズ、オブジェクトの配置も重要)
  • 次はラフではなく清書、塗りまでやってみて、更に課題を見つける
  • 次々回以降:自分で撮影した360度写真との合成

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