リリさんと道標

母里ちあり



今回の記事は推敲せず書いたままそのまま載せます。乱筆乱文失礼します。



4月のはじめからこの一ヶ月半、自分にとっては大きく色々なことが展開した期間だった。
今までやろうやろうと思いながら何年も先延ばしにしていたことを、いくつかやり始めた。


それだけでも自分にとっては大きな変化で挑戦だったけど、そうして前向きに進めているときは心もポジティブになるようで、思い立って岐阜へ花見に行ったり、尊敬する人の言葉で新しい旅に出たり、行動範囲が大きく広がった。
3月の自分は、まさか一ヶ月先の自分が、バイクで北海道を駆け巡っているなんて想像もしていなかった。


それどころか、この場所に自分が立つなんて、この3日前の自分さえも思っていなかった





前回の記事でも書いたように、これまで10年近くヘルメット以外普段着でバイクに乗ってきたのが、ライディング装備に興味を抱くようになって急にプロテクターやジャケット、グローブ等あれこれ買い集めたり、同じくキャンプやアウトドアのアイテムを色々調べるようになって、自分なりのベストなキャンプのカタチを考え始めるようになった。


これはキャンプのみならず、旅そのものにも言えることだ。
自分がやりたい旅の形。
自分らしい旅の形。
そのために必要な道具。理想のスタイル。


コットテントを導入したり、鮎釣りをしてみようと情報を集めたり、パックラフトを自分の旅に取り入れたいと貯金を始めたり。



興味はどんどん広がっていく。

これからもまだまだあるかもしれない、自分の中から生まれてくる新しい興味と巡り会うために、アンテナを広げて情報を集めて、日々新鮮な発見をしたり、買ってみて失敗もしながら、暗中模索していきたい。


路の途中。





インドアにおいても、撮り貯めてきた一眼レフや360度カメラの旅写真や動画の編集が今のPCではできないため、より色々なことを表現するためのPCについても購入の準備を始めた。

ずっと書いてきた絵も、やっと最近、ほんの少しずつ自分なりの道筋が見え始めてきたところだ。
自分が目指すものにたどりつくために、これから調べるべきこと、考えるべきこと、学ぶべきことが少しずつ分かってきた気がする。




問題もあった。
そんな風にあまりにたくさんインプットがあって、おまけに仕事の繁忙期とも重なったため、ここ数週間は心体ともにいっぱいいっぱいになってしまった。


自分は元来マルチタスクが苦手で、いくつもの情報を同時に処理したりできない。
ただひとつひとつ目の前のものしか見られない。

やりたいことや調べたいこと、知りたいこと、入ってくるものが多すぎて、でも全然脳内処理が追いつかなくてそれが重なると、精神的なストレスになってくる。
フリーズ寸前。
特に毎日の終わり、夜半になると力尽きてものすごく挙動が重くなる。



楽しいことやワクワクすることであっても、処理しきれないとそうなるものなんだと思った。

美味しいもの食べ過ぎでお腹いっぱいと同じ状態。
おいしいからと言ってよく噛まずに、目の前にたくさんあるからと言って消化しきれないほど詰め込むと、胃もたれ(脳もたれ?)や消化不良を引き起こすのだ。

脳みそも物理的な肉体の一部なんだから、そりゃ当然だと思った。





そんな中で、いつもリリさんが自分にとっての道標だ。
パンクしそうになったときには、一旦他の全てのものをシャットダウンして、リリさんについて考えを巡らせる。
そうすればいつの間にか見失いかけていた自分の軌道を取り戻し、また元気よく前に進むことができるのだ。



この一ヶ月半、上で書いたような新しく抱いた興味、面白そうな色々なこと。
それら全部ひっくるめたよりもっとたくさんの時間とたくさんの密度でリリさんについて考えていた。







京都でも、岐阜でも、北海道でも、ずっとリリさんのことを考えていた。
積極的にそうするというより、どんどん浮かんでくるのだ。
それはいわゆる「内省」とは少し違うと思う。


それは、旅を思い切り楽しんで、行く先々で色々な心揺さぶる風景や、人との刺激的な出会いがあったり、自分ならではの発見に満足したり、あるいは全力でただ無心でバイクを走らせる中で、「自然と湧き上がってくるもの」だった。


もちろんそれらは、「自分の中から生じたもの」ではある。
けれど一方で、自分だけの旅では決して出てこない、リリさんを好きでいなかったら存在し得ない発想や発見や出会い、体験の数々だった。

それがなんだかとても不思議な感じだ。



リリさんのことを考えるというのは、自分にとっては心を外に開いて旅を楽しむということと同義なのかもしれない。








北海道には過去三度、訪れたことがある。

はじめては、風雨来記1をプレイしてすぐに、車で北海道を一周した。
二度目は真冬に列車で巡った。
三度目は自転車での日本一周の途上で。


そのどれよりも、そう、記憶で少なからず美化されているだろう過去の旅のどれよりも、ずっと、今回の北海道バイク旅は最高に楽しかった!
ガチのマジでめちゃくちゃ面白かった!


それは間違いなく、リリさんのおかげだ。
リリさんのおかげで前に進み続けてきた結果、結ばれた縁の積み重ねが、自分を予想もしなかった場所に立たせてくれた。

リリさんを好きで居続けてよかったと、今回さらに惚れ直してしまった。








京都の花見、岐阜の旅、そして北海道の旅。
この春はたくさんたくさん、文を書き留めた。
ああ、自分にとっては「リリさんについて考え、書くこと」が一番優先すべきもの、一番大切な……自分の根底にあって、道標となるものなんだとあらためて思う。


興味が広がって色々な情報の渦に溺れそうになっても自分の道を見失わずに済むのは、リリさんについて考えて、思った事を書き続けてきたからだ。


その中には、このブログに書きたいことも山ほどある。
旅のこと、出会いのこと、新しく知ったこと、調べたこと、あるいはバイクのこと、それにたくさんの物語。

抱えすぎてパンクしないように、5月下旬は「書く」をメインに。
このブログの更新に集中してみようと思う。



道標

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