今回は、風雨来記4DLC「ちょっと足を延ばしてみよう」について書いていきます。
(風雨来記4及び風雨来記4DLCの内容に関するネタバレを含みます)
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去年に引き続き、今年もお正月に風雨来記4をスタートからリリさんとのエンディングまで通しでじっくりとプレイした。
2年前の自分と去年の自分、今の自分。
過ごした時間の分だけ、持っている知識や経験がそれぞれ違っている。
以前は何も思わずスルーしていたスポットや情報でも、一年たてばまた違った見え方、新鮮な感じ方ができるものだ。
丸二日、去年よりも長い30時間以上かけての旅となった。
ところで今年は「DLC追加スポットを積極的にまわっていく」というサブ目標を掲げていた。
ゆっくりじっくり遊んできたこともあり、2023年末の段階でまだ風雨来記4DLCの追加スポットを四分の一くらいしか解放できていなかったからだ。
この目標が非常に難関で、30時間のうちの5時間くらいは追加スポット解放条件を探っていたと思う。
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旅が終わってもまだ十箇所ほど未解放だったため、その後さらに十時間ほど条件探しをして、それでようやく隠されたすべての場所を発見することができた。
そんなわけで、今回は風雨来記4DLCについて思うことを書いていく。
概要・前提
公式ページへのリンク
DLCというのは追加ダウンロードコンテンツの略で、風雨来記4の場合はこれを購入すると岐阜県から飛び出して、周囲にある最大8県のスポットを探訪・取材できるようになる。
購入できるエリアは四つに分かれている。
DLC① 静岡・長野編 11スポット
DLC② 富山・石川編 11スポット
DLC③ 福井・滋賀編 12スポット
DLC④ 三重・愛知編 9スポット
ただし、購入時点で最初から解放されているスポットは各エリア1~2か所ほどで、それ以外のスポットは条件を満たすことで徐々に解放されていく、というシステムになっている。
そしてこの「条件」の難度がかなり高いのだ。
準備・探索
追加スポット解放条件を探るにあたって、「ヒント」は大きくわけてふたつある。
ひとつは「風雨来記4の公式ページ」。
もうひとつは、本編ですべてのスポットを訪れた際におまけ要素として追加される「エンドレスツーリングモード」だ。
以下、もう少し詳しく説明しよう。
まず、公式ページについて。
公式ページのDLC特集の項目で、各エリアごとに追加スポットの紹介がある。
そして「スポット名」もしくは「解放条件」のどちらか、あるいは両方が記載されている。
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追加スポットを訪れる条件はざっと以下のようになっている。
「最初から解放」
「近傍を走行すると発見」
「特定の場所を訪れると解放」(記事は書かなくて良い)
「特定の場所の記事を書くと解放」
「特定の場所(複数)の記事を書くと解放」
「特定の場所で『特定の記事』を書くと解放」
「特定の場所の記事を書いた上でさらに特定の場所を訪れると解放」
「特定の『属性』の記事をいくつか書くと解放」
見て分かる通り、難度の高い条件も多いため公式ページのヒントは必須だ。
手探りで探すにはあまりにも無理ゲーだが、ヒントがあったとしても難易度はかなり高いことが分かると思う。
個人的なこのゲームの自力到達難易度は、
①真鶴イベント
②ヒロイン二周目エンディング
③全DLCスポット発見(ヒント有)
④全本編スポット発見
だが、もしヒント無しであれば「全DLC~」が文句なしの1位となるだろう。
半分くらいはヒント通り素直に見つかるが、残り半分は何も考えずに試行回数だけ増やしてもダメで、ヒントが引っかけ問題みたいになってる条件もあり、100箇所以上にのぼる風雨来記4の全スポット情報をあらためて精査(どこに何があったか、そこはどんな背景を持つ場所だったか……)しながら、頭をフル回転させて試行錯誤し、遂にようやく――という感じだった。
特に難しいのが「特定の場所で特定の記事を書く」。
「特定の場所の記事を書く」との違いは、その場所を複数回訪れた場合や、記事を書く際に出てくる選択肢によって判定が変わるスポットがあるためだ。
「岐阜」などは分かりやすいだろう。
「岐阜」探訪は、一度目は駅周辺と信長、二度目はアーケード&再開発地区、三度目は長良川、四度目は橿森神社、五度目は口裂け女のトンネル、六度目は護国神社、七度目は金華山&岐阜城、八度目は岐阜新聞社となる。
この中には記事を書くことでスポット解放につながるものが複数あるが、言い換えればそれ以外の記事をいくら書いても新しいスポットは解放されないということだ。
とはいえこれはまだシンプルな方。
「特定の『属性』の記事をいくつか書くと解放」はさらに、何が正解か記事を書いても即時に分からないため、色々な組み合わせをひたすら試す必要がある。
たとえば「清流や渓流についての記事をいくつか書く」という条件が示されていても、実際はすべての「清流や渓流」の記事が対応しているわけではない。
風雨来記4内にたくさんある清流・渓流スポットのうち解放につながる場所、そして記事はごくごくわずかなのだ。
これを手探りで見つけていく必要がある。
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選択肢が属性に影響を与えないスポットもあるのがややこしい
もし、初見プレイの最初から追加DLCを導入していた場合は、普通に何度かプレイする中で大半のスポットは解放できるかもしれない。
一方で、繰り返し遊んだ人ほど罠にはまる気がする。
「ランキング的に評価の低い記事」や「訪れるためにかなり労力がかかる」「ヒロインルートでは最後まで解放できない」などあまり積極的に記事にしない、しにくいようなところに解放条件があったりするため、底なし沼にハマりこんでしまう可能性が高い。
それでも解放できないスポットについては、二つ目のヒント「エンドレスツーリング」モードをたよりにすることになる。
「エンドレスツーリング」では、DLC購入時点で追加された全スポットが地図上に表示される仕様だ。
これによって、未解放スポットであっても「位置」と「名前」が分かる。
このふたつの情報を元に、そこがどういう場所なのかゲーム外で調べるわけだ。
成り立ちや関わった人物、歴史、そういったものを精査して、それと何かしら関連性のある風雨来記4内のスポットを割り出し、そこの記事を書いてみたり、選択肢を試してみたりする。
たとえば「塩の道」なら、ネットで「長野」「塩の道」というように検索し、情報を収拾する。
その上でそこに関係、あるいは対応する属性を持つ岐阜のスポットを考察し、そこの記事を書く、なんてことを繰り返した。
「信長ゆかりの記事を連続して書くのはどうだろう」
「妖怪に関する記事が関係あるかもしれない」
「洞窟はどうだろう」
「山城つながりで何かあるかも」
・
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こんな風に。
DLC解放に関しては、旅というよりも「謎解き」の要素が大きかった。
探訪・内容
一方で、追加されるスポットの内容に関しては、「絶景の場所」「隠れた穴場スポット」「風雨来記のシステムを活かしたインパクトのある場所」「本編の補足的なエリア」など多種多様で充実している。
その場所を解放する「条件」はちゃんとシナリオ面にリンクしていて、解放された追加スポットを訪れると、「□□を訪れて▽▽に興味を覚えたので、◎◎にも訪れてみた」「××にハマってしまって調べた結果、■■という場所を発見した」というように表現される。
これによって「ある場所を訪れて記事を書いた経験から興味が広がって、さらに深く調べた結果、行きたい場所が増える」という実際の旅における心の動きがシステムに落とし込まれている。
全スポットを巡ってみて自分が特に印象的だった場所をいくつか書くと、
風雨来記4本編の補足・延長的なスポットとして、
「長良川河口堰」「白山展望台」「菅沼集落」「奈良井」。
純粋に初めて知った絶景スポットとして、
「寝覚の床」「称名滝」「下栗」「御射鹿池」「碁石ヶ峰」。
写真+テキストの面白さを強く感じた場所として、
「飛島村」「西ノ浜」。
今後是非訪れたいと思った遺跡や神績として、
「一乗谷浅倉氏遺跡」「石動山」「平泉寺白山神社」。
などが特に良かった。
現在ではもう内部に入ることができなくなった「土倉鉱山跡」なども、貴重な探訪映像だと思う。
自分としては全体的に、風雨来記4本編で描かれる「岐阜」と何かしらつながりや関係性が深いスポットをより好ましく感じた。
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記事・評価
ところで、DLCスポットだからと言って記事にしたときにゲーム内ランキング評価が高いなんてことは全く無く、むしろ大半の記事の評価は低い。
だいたい300いいね以下。100いいね以下のスポットも少なからずある。
これは、のひコンが正式名称「濃飛清流コンペティション」、あくまで濃飛(美濃・飛騨)=岐阜をテーマにした企画だということを考えれば当然のことかもしれない。
納得はできる。
だが、ゲームプレイヤーとしては、苦労して発見して訪れたとっておき県外スポットの読者評価が惨憺たるもの(38いいね!とか…)だと、なんだか理不尽というか世の無常的なものを感じてしまうのも確かだった。
(いちおう「500いいね」以上の高評価がつくスポットも、追加スポット全体のうち一割くらいはある)
DLCの旅について、このあたりも含めた詳しい部分について、次回以降でもう少し触れていこうと思う。
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